日本の検診はガラパゴスなのか?

病院

医療先進国ではやらない医療(週刊現代 2020年1月11・18号)で今回取り上げられてきになったのが

  • 胃のバリウム検診
  • 肺のレントゲン
  • 大腸内視鏡検査の検査間隔

ですね.患者さんも読んでくることがあるので予習は欠かせません…

胃のバリウム検査

 内視鏡検査のハードルが低かったころはいざしらず,今はどこでも内視鏡検査(胃カメラ)が受けることができます.その影響をうけて胃のバリウム検査が激減して,バリウム検査ができる医師や技師がどんどん減っています.有用性が低いのは以前よりわかっていたのですが,制度というものはなかなか変えることができないようですし,利権が絡んでいるやらいないやら….しかし,ようやく検診にも胃カメラが導入されました.

50歳以上の方については胃部エックス線検査(1年に1回)と胃内視鏡検査(2年に1回)を選べます。40歳代の方については、従来どおり胃部エックス線検査(1年に1回)になります。※4月1日から翌年3月31日までを1年とします。

https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000017860.html

 そうはいっても50歳以上だけです.40歳代以下はバリウム検査のみとなっています.

わたしは検診でやるようなバリウム検査を信用していませんので,胃カメラを数年に1回やります.

一流のバリウム検査と2流の胃カメラですと,どちらに軍配が上がるか,こんな研究はなされることはないでしょうが,微妙なことになると思います.本気でバリウム検査するとなると時間が非常にかかります.それに比べて2流程度の胃カメラでも10分そこらで終わります.

肺のレントゲン

 肺がんを見つけるつもりなのか,肺炎を見つけるのかで変わってきます.

 肺がんを見つけるのであればCTのほうが確実でしょう.低線量のCTでさっと撮影したほう効率がいいですし,無駄なレントゲン撮影も減ります.

 ただ検診レベルでCTを導入できるかというとおそらくしばらくしないと思います.これも胃のバリウム検査と同じように制度を変えにくい体制と利権があると思います.どんな世界でも昔からやっていることには必ず「利権」が絡んでいるのです.それで得する人が必ず出てきます.

 個人的にはたまにCTを撮ればいいのではと思っていますが,やったことありません.

大腸内視鏡検査の検査間隔

 これも以前より欧米との考え方の違いの一つとして挙がっています.たしかに日本はやりすぎな感じがします.それでも以前よりは間隔を延ばすようにしていますし,周りもそうなってきています.

 少なくとも短期間(数年以内)に2回やって大した病変がなかった人は5年ー10年あけても死にはしないでしょう.10年空けるとさすがに進行がんで見つかる可能性もでてくるので個人的には5年ぐらいに一度はやっておきたいです.

 ただ患者さんの中には結構やって欲しがる人もいるので,そんな人は1-2年でやることもありますし,ポリープがたくさんあったひとはハイリスクになるので,間隔を詰めてやる必要があります.

わたしは過去2回小さなポリープがあっただけなので5年ごとくらいでいいかなと考えています.

 ほかにも欧米の考えをそのまま日本に当てはめるのは無理がある内容がありますが,日本の医師も考えなくてはいけない点はあります.

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