ピロリ菌を除菌したからといって油断してはいけません

胃がん

 ピロリ菌を除菌して成功と言われたら終わりと思っていませんか?

 ピロリ菌を除菌すれば終わりか?

 けっしてそんなことはありません.わたしの外来の患者さんにはかならず検診は必要と伝えています.

ピロリ菌の除菌の胃がんへの影響

 胃がんを心配してピロリ菌をされる方も多いです.しかし,除菌しピロリ菌を除菌しても,胃がんにかかる可能性は思っているほどは減りません.ピロリ菌をもったままよりは胃がんにかかりにくくはなりますが,生まれた時から持っていない人と比べるとまだまだ胃がんになる可能性は高いです.ピロリ菌を除菌しても長年ピロリ菌の感染状態であった胃はがんを作りやすい状態に変化しています.除菌をしてもいきなりそれがなくなるわけではないです.ピロリ菌により胃炎の変化は除菌により改善はしますが,長期間を必要とします.

 そのためピロリ菌を除菌したので胃カメラを受けなくてよくなったとけっして思わないでください.まだまだハイリスクです.

 胃潰瘍・十二指腸潰瘍には絶大な効果を発揮

 胃潰瘍や十二指腸潰瘍,慢性胃炎の改善は確かに実感できます.ピロリ菌を除菌すれば胃潰瘍や十二指腸潰瘍の再発はものすごく低下します.たまには潰瘍の患者さんと出会いますが,10年,20年前と比べると圧倒的に減りました. ピロリ菌の除菌で潰瘍は消滅するのではと思ったぐらいです.

 ピロリ菌を除菌しても潰瘍ができることがある

 しかし最近は,ピロリ菌の除菌やそもそもの感染率の低下でピロリ菌と関係ない胃潰瘍が目立つようになりました.頻度はまれにはなりますが除菌しても治らない潰瘍,除菌歴があるのに潰瘍で受診される患者さんを診るようになりました.

 珍しい病気のこともありますが,痛み止め血をさらさらにするために服用しているアスピリンなどによる潰瘍です.それらの潰瘍はピロリ菌を除菌の恩恵をわずかに得られるかもしれませんが,その効果は限られています.

 ピロリ菌を調べたことがない人は,胃カメラをする機会があればぜひ調べてみてください

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