点滴信仰をやめよう

病院

 風邪をひいたり,下痢になって病院を受診した患者さんから「点滴をしてください」といわれることがあります.食事が十分に摂れてないので点滴で栄養補給したいと思う人はまだいいのですが,取り敢えず点滴したら「何かいいこと」があるに違いないと思っている方がおられます.

 500mlの点滴に入っているカロリーなんて100kcalにも満たないです.本当に経口摂取ができないのであれば入院して1日中点滴生活となりますが,外来受診の際に一本点滴したぐらいでは何の足しにもなりません.

 では,なぜ医師は外来で点滴をするのでしょうか?

 ほとんどは「患者の希望を叶えるため」です.

 点滴をすると患者の満足度が上がります.風邪やウイルス性腸炎など基本的に勝手に治るのを待たないといけない病気の患者を手ぶらで返すわけにもいかず,取り敢えず点滴をして治療を演出するのです.また,診察の落としどころが見つからず,とりあえずの処方を行い,あとは点滴しておきますので様子を見ましょうなどとお茶を濁したりします.

 ポカリのようなスポーツ飲料や,最近ではOS-1のような経口補水液も売られており水分補給が口から行えるのであればそっちのほうが安価です.ゼリー状のカロリーメイトのようなものもいくつかありますのでそれらを用いて急性期をしのぐことが可能です.余裕があればもっとカロリーが高い補助食品が薬局などにはあります.医師や薬剤師さんに相談してみてはいかがでしょう.点滴よりはカロリーが多いです.まー,栄養なんて,2,3日食べなくても死ぬようなことはありません.脱水だけ制御できれば大丈夫です.

 点滴をする医師ばかりを責めてもいけません.患者側も知識を持つ必要があります.以前は風邪で抗生剤を投与したり,感染性腸炎による下痢に対して下痢止めを処方していましたが,最近では患者さんもそのような治療に「意味がない」,逆に「悪影響を及ぼす」ことを知るようになってきました.

 点滴もはやくそうなって欲しいものです.

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