血液一滴からがんを調べる

がん

最近,東芝から 「血液1滴から13種類のがんを発見できる検査キット」の開発のニュースが届きました.非常に期待しているからもいると思います.

 2時間以内に99%の精度で判定できるというものらしいですが,どうなんでしょう?2020年にがん患者を対象に実証試験を始めて,21~22年に人間ドックの血液検査などで実用化することを目指しているとのこと.人間ドックでは役に立つのでしょうが,実臨床まで下りてくるかは不明です.

 人間ドックではいまでも腫瘍マーカー(がんで上昇するといわれるマーカー)を調べており,その数値が高いと病院へ回ってきます.

無症状の方で腫瘍マーカーがちょっと高いぐらいで本当にがんが見つかる人はほとんどいません.

 腫瘍マーカーはたくさんあり癌の種類によってどの腫瘍マーカーが上昇するかはある程度決まっています.例えばCEAという一番代表的な腫瘍マーカーが上昇していても,「何がん」とは断定もできません.もちろん頻度から大腸がんや胃がん,肺がんなどを調べはします.

 腫瘍マーカーが高いと一般的な検査,多くは胸腹部CT,腹部エコー,上・下部内視鏡検査などを行うことになります.それで何もなければ大丈夫といいたいのですが,上昇しているものが腫瘍マーカーであるため「万が一」の可能性を考えて血液検査の経過観察を行います.

 しばらくフォローしていて特に上昇傾向がなければ晴れて無罪となります.がんがある場合には原則,上昇傾向が認められます.

 さて東芝で開発されたキットの感度はいかがなものでしょうか?従来の腫瘍マーカーよりはいいと信じております.臨床試験が楽しみです.

 腫瘍の領域以外にも自宅で行う,血液検査キットや検便のキットが売られています.

 検診や人間ドックへ行けばやってくれますが,「めんどくさいは自宅でいろいろ調べてみてもいいかと思います.がん以外にも生活習慣病の一部のチェックもできます.

 自分で血をとるのではなく,プチっと針を刺して,血液を濾紙にしみこませたものを送るとか,尿や便など普通の人でもできる仕組みになっています.

 また性病などの病院へ行くことが「恥ずかしい」分野もニーズがあります.自分が性病ではないか,エイズではないかと悩んでいても,なかなか受診できない人がいます.そういう人へのニーズもある

 もちろん,引っかかった場合は潔く病院を受診してください.

 大腸がん検診である「検便(便潜血)」の陽性のかたの4割程度のかたが病院を受診していません.何のために検診を受けたのかわかりません.日本は検診が進んでいるようで,受診率が低く有効に機能しておりません.防げる死亡は普段のちょっとした努力できちんと防ぎましょう.

性病検査

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