「この薬飲んだら倒れました」

病院

週刊ポスト 2019年12月6日号 より

 重篤副作用報告はいくらでもあります.

 最悪,死に至る副作用がありますが,処方医は当然その可能性を分かったうえで処方しています.まー普通,死ぬような副作用はめったに起きないので分かってはいるものの,想定はしていないです.

長澤氏は「10万人に1人の可能性ですが,あなたではない保証はどこにもない」と述べている.これ自体は偽りではなく,同氏がその後述べているように「バランス」が重要である.

 「あなたではない保証はない」という「非常にまれな部分」を必要以上に強調することで不安を煽っているように感じる.

 もっとも大事なことは

不要な薬を飲まないこと

に尽きます. 

必要性をきちんと評価して処方された薬であれば,副作用はある程度,納得できるのではないでしょうか?

 ここを,納得してもらえないと,主治医はお手上げになります.

 そうしないと処方の委縮へとつながります.

 もちろん,

 降圧薬のARBのように血管浮腫やK上昇,腎障害などある程度,頻度がある副作用はマークしています.これを放置する医師は危ないです.また,糖尿病薬の「低血糖」という副作用は血糖値を下げるという治療と表裏一体であり,なるべく「低血糖」起こさないように処方はしています.ただ,患者さんの食事や体調によっては想定より血糖値が下がることがあります.

 また,間質性肺炎という薬による肺炎も,ある程度起こしやすい薬が特定されており,それを用いる医師は十分わかったうえで,必要だから処方しているのです.定期的に肺の機能(酸素化)を評価したりしています.

 きちんと処方している上での副作用はある一定の頻度で発症します

 そのことをきちんと患者さんへ伝える必要があります.

 稀な副作用を恐れて,服薬を拒否するようなことをあおるのは望ましくないです.

頭上から鉄柱(隕石でも可)が落ちてくることを心配して外出しないようなものです.

Doctor_man
Doctor_man

わたしの領域である胃薬のH2ブロッカーは認知機能障害やせん妄などを引き起こすリスクがあります.もちろん胃・十二指腸潰瘍に対しては非常にいい薬ですが,漫然と投薬されていることも多く,医師側の処方の適正化が望まれます.

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